|
後ろの壁にもたれてイライラする気持ちを抑えながらあなたの出番を待つ。 「 」 またあたしの嫌いな名前が叫ばれる。やめてよ。そんな名前じゃない。 あなたの名前を叫ぶ子達を殺したくなったよ。 ステージにあなたが現れる。嫌だ、嫌だ、嫌だ!!すごく嫌だ。 そんなメイクをして、そんな衣装着て、「 」なんて呼ばれてるあなたを見てると ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・吐き気がするよ。 あなたのライブが終わらないうちにライブハウスを出る。 走って家に帰る。 早く帰ってきて・・・・雅人として、あたしの所に帰ってきて。
今日はあなたの我侭を聞いてあげる。 ・・・って言った事をあたしは後悔した・・・・。 「ライブを見に来て」なんて嫌に決まってる。すごく嫌だよ。 でも・・・3日間あなたが優しくしてくれた事がすごく嬉しかったから 我慢する。我慢するよ。1回だけ。1回だけだよ。
メイクしたままあたしの家に来たあなた。 「この前はごめん」 許さない。許さないョ。そんな顔大嫌い。 洗面所からタオルを持ってきて泣きながらあなたの顔をこすった。 こんな顔見たくない。こんな顔みたくない。こんな顔見たくない。 綺麗に落とせなくて涙が止まらない。 あなたは無言で部屋にあがり顔を洗ってきてくれた。 そしていつもの優しい顔でぎゅって抱きしめてくれた。 「この前はごめん」 「いいよ」 大好き。大好きだよ。我侭でごめんね。
何をしててもあの時の事を思い出してしまってイライラする。 あの子達を1人づつ・・・・・・・壊していきたい・・・・・・
あたしの服を見て、あなたの服を見て、ご飯食べて、手を繋いで。。。 すごく幸せだった。いつまでもこんな時間が続くといいなって思った。 なのに・・・ 「 」 あたしの大嫌いな名前を呼ぶ声がした。 2人で振り返ると知らない子が3人立っていた。 「 」 「 」 「 」 「 」 「 」 邪魔しないで。喋らないで。触らないで。 あたしは我慢出来なくなってその場を離れた。あたしといるときくらい 歌の事は忘れて。バンドの事は忘れて。ファンの事は忘れて。 ずっとずっと、あたしだけを想っていて。
そんな気持ちよさそうな顔をしてあたしに近づかないで。 いつまでも好きでいたいから いつまでもそばにいたいから だから・・・お願いだから・・・今だけは近寄らないで。 あなたがライブの余韻から覚めた頃、あたしもいつものあたしに戻るから。
狂っちゃいそうだよ。 あなたが他の子と喋ってるだけで、あたしの心は醜くなるの。 なんで素直に言えないんだろう。こんなに想っているのに。 あなたの事を想ってくれてる子なんてたくさんいるよね。 なのにどうして・・・? どうしてあなたはあたしと一緒にいてくれたんだろう? どうしてあなたはあたしを好きなんて想ってくれたんだろう? どうしてあなたはあたしを愛してるなんて言ったんだろう? どうしてあなたはあたしを抱いてくれたんだろう・・・・・ でも嫌い。 歌ってる時のあなただけは・・・。
|